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なぜ“生まれ育った家庭環境”が今のあなたに影響を与えるのか

更新日:10月22日



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1. なぜ「家庭環境」が重要なのか?


  • 夫婦の関係性やコミュニケーションの仕方、価値観や基本的な対人関係のパターンなど、生まれ育った環境(親・家族)が与える影響は大きく、とても複雑です。

  • 時に意識的または無意識的に、幼少期の関係性・価値観・対人対応パターンを引き継いでしまっていることがあります。


    この記事ではそのメカニズム、具体例、そして改善のためのアプローチを紹介します。


2. 家庭環境が与える主な影響

① 対人関係パターンの「テンプレート化」

  • 両親・家族の関係をモデルに、「自分とはこういう人間だ」「人とはこうやって接するものだ」というデータベースがいつのまにか出来上がっています。

    例:冷静に話し合う家庭 vs 怒り・攻撃的対応の家庭。

    自分にとってはあたりまえと思って対応したことが、まったく相手の価値観と違ったことがあるので、トラブルになりやすいのです。


② 虐待やネガティブな環境を経験した場合

  • 育ちの中で虐待や否定的な体験があると、常に“危険かどうか”を探すクセがつくことがあります。

    例:パートナーの何気ない言葉にも「攻撃された」と敏感に反応してしまう。

    他人=自分を傷つける可能性のある人、という思考のパターンが出やすい。


③ 理想と現実のズレ・「反面教師」化

  • 自分の育った家庭を反面教師として強く意識するあまり、現在の家庭・夫婦関係を正しく見られなくなることがある。

    例:「理想の家庭像」を過度にパートナーや自分に押し付ける

    実は問題ない状況なのに「昔と似てる」という思い込みで怒りを感じる、など。

    パートナーが発した全く何気ない一言に対しても、攻められたと感じやすくなり、自己防衛の形として激しく反撃したりするということもあるのです。


3. どう向き合えばよいか:実践ステップ

①家庭環境を振り返る

  • 自己理解を深めるため、自分が育った環境を思い返す。

  • 幼少期・思春期・家族の関係性などを振り返ることで、今の人間関係パターンが見えてきます。


②パートナーと「価値観」「背景」をシェアする

  • 自分の育ち・家族の在り方・価値観をパートナーと話すことで、お互いの“見えないテンプレート”を明らかにすることができるでしょう。

    お互いの背景や価値観に対する共感や理解を深めることができ、健全で持続可能な関係を築くために重要です。


③第三者の助けを借りる

  • 振り返るだけで十分に手放せないパターンも多いので、専門カウンセラーのカウンセリングがおすすめです。

  • 家庭環境を振り返ることは自己理解を深め、現在の人間関係をより良くするために重要なステップです。

  • 客観的視点で問題を整理・対話を促してくれることで、夫婦関係だけでなく、すべての人間関係にいい影響を与えることができると考えます。


これにより、多くの内的および外的な問題が解決され、より健康で幸せな生活を追求するための土台が築かれます。



4.まとめ

これらの生まれ育った家庭環境の影響は、 基本的な対人関係パターンに組み込まれてしまっているので、にわかに手放す事ができない場合がほとんどです。

なので、相手の「その考え方はおかしい」などと決めつけることなく、自分ではどうしようもない事情として、お互いの過ごした家庭環境をシェアし、理想の夫婦像について話し合い、目標設定をすることが最適だと考えます。


家庭環境の振り返りや、夫婦の対話などに第三者のカウンセラーが入ることで、客観的な視点で問題を見つめ、夫婦の関係性を深める手助けとなることができるでしょう。


UnsplashJimmy Deanが撮影した写真




 
 
 

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