心と体は道具である
- 藤田英範
- 6月16日
- 読了時間: 3分

なぜ夫婦関係は難しいのか?
多くの人が「分かり合えない」「イライラする」「期待通りにいかない」と夫婦関係に悩みます。
でもそれは、相手のせいではなく、「自分」との関係がうまくいっていないサインかもしれません。
心が不安定なとき、私たちは感情に振り回されます。
体が疲れていると、相手に優しくできません。
それらは、「本当の自分」ではなく、「自分が持つ道具の不具合」と考えるのです。
心と体を道具として客観的に観察し、今どういう状態にあるか点検するのです。
心と体を“道具”として扱うとはどういうことか?
例えば
心をペットだと思う。
今日のタロー(犬)は、機嫌が悪くイライラしているなと感じたら、どんなことをしますか?
・散歩に連れっててあげよう。
・マッサージしてあげよう。
・おやつをあげよう。
など様々な方法を使って機嫌をとろうとします。
愛するペットにするように、自分の心の機嫌をとるのです。
体を車だと思う。
・定期的にオイル交換をする。
・整備工場で定期的に点検してもらう。
愛車にWAXをかけてピカピカにしたり、車内を掃除したりするように、疲れているなーと感じたら、温泉に行ったり、マッサージをしたり、体もメンテナンスしましょう。
夫婦関係の場合、日々の積み重ねで関係性を構築していきます。
仕事から家に帰る前に、イライラしているなーと気づいたら玄関を開ける前に大きく深呼吸をして、心を落ち着かせた上で、
「ただいまー」と大きな声でいい、家族にハグする。
ここまでできたらパーフェクトではないでしょうか?
体が疲れて優しくできないとき
先にパートナーにそのことを伝え、ゆっくりお風呂に入った後で話かけてみるなど工夫してみましょう。
余裕がなくなると、無意識に言い返してしまったり、無反応な態度になってしまったりしまいがちです。
そんな時も一呼吸置いて、意識的に言葉を選ぶようにしましょう。
心と体を本当の自分ではなく、道具として捉えることで、以下のようなことがおきます。
相手に変わってほしいという“欠乏マインド”から、自分が整うことで満ちてくる“充足マインド”へ。
感情や疲労をぶつける代わりに、自分の中で整理してからコミュニケーションできる。
「相手をどうこうする」よりも、「自分の心と体を整える」ことに集中することで、
関係性が変わっていく。
実践のヒント:毎日の中でできること
・YOGAや瞑想、ストレッチ、ウォーキング、筋トレなどを日常のルーテイーンとして取り入れることで、感情に振り回されることなく、
”Be Here Now” 今ここ
という感覚を養う。
体や呼吸に意識を向けることで、湧き上がるネガティブな思考、感情から離れ、本当の
自分、理想的な自分、満たされている自分と繋がり、その上で、愛するパートナー、家族と
向き合うことで、いい関係性を構築できると考えます。
1人で気持ちを変えられない時や夫婦の問題について第三者を交えて向かい合い、改善し、生活の質を向上したいと思った時は、カウンセラーに相談してみませんか?
参考図書 小川清史書 心を「道具化」する技術
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