メタ認知で夫婦関係が良好に!
- 藤田英範
- 6月22日
- 読了時間: 3分
~自分を客観視する力が、パートナーシップを変える~

1. メタ認知ってなに?
メタ認知とは、「自分の思考や感情、行動を客観的に捉える力」のこと。
たとえば、怒っている自分に気づいて「あ、自分は今怒ってるな」と一歩引いて見られる力です。
この視点を持つだけで、人との関わり、とくに夫婦関係が大きく変わります。
2. なぜ夫婦関係にメタ認知が大切なの?
私たちは、夫婦という最も近い関係の中で、
・感情的になったり
・つい相手を責めたり
・自分の思い込みに縛られたり
…しやすくなります。
しかし、メタ認知ができるようになると
✅ 感情に飲まれず冷静になれる
✅ 相手の立場にも立てる
✅「自分の正しさ」を一歩引いて見直せる
結果的に「ぶつからずに伝え合える」関係が築けます。
3. すれ違い夫婦が“自分に気づいて”変わった実例
【ケース】「私ばっかり頑張ってる!」と怒る妻と、黙る夫
結婚10年目、子育てと仕事に追われる妻・麻衣さん(仮名)は、
「どうして私ばっかりこんなに大変なの!あなたは何もしない」と、つい夫に感情をぶつけてしまう日々。
夫・健さん(仮名)は、そんな妻の怒りにどうしていいかわからず、ただ黙ってやりすごしていました。
→ ふたりが始めた“自分を見つめる練習”
ある日、カウンセリングのなかで、麻衣さんは気づきます。
「私、助けてほしいって言えてなかった。いつも“ちゃんとして”って自分に言い聞かせてた」
健さんも、「自分が無力に思えて、何も言えなかっただけだった」と言います。
→ メタ認知が関係を変えた
2人は、“自分の内側”に目を向けたことで、相手のせいにするのをやめ、自分の感情や欲求に正直になれました。
今では、「私はこう感じてる」「どう思ってる?」という会話が増え、お互いに
「安心して本音が言える関係」に変化していきました。
4. メタ認知力を高める3つのトレーニング
① 日記・感情メモを書く
感情が動いた出来事を、第三者目線で書いてみる
→ 「自分がそのとき何を感じたか」に気づく癖がつきます。
② 深呼吸+“ワンテンポ置く”習慣
イラッとしたとき、すぐに反応せずに3秒だけ呼吸を意識
→ 「反応」ではなく「選択」できるようになります。
③ 自分に問いかけるクセをつける
「私は今、何を感じている?」
「この気持ちの奥に、どんな願いがある?」
→ 思考の流れを意識できるようになります。
5. 今日からできる!メタ認知トレーニング5選
✅ 感情に名前をつける「今の気持ちは…不安、かな?」とラベリングするだけで
整理されます
✅ 独り言で“実況”する「私はいま不満を感じてる」「夫の言葉に反応してる」など、
自分を実況中継する
✅ 相手の立場になってセリフを考える「もし私が相手だったらどう感じるかな?」と
セリフを想像してみる
✅ “自分カメラ”で見る練習まるで映画の主人公になったように、自分を少し上から見る
イメージで観察してみる
✅ 小さな違和感を放置しない「なんかモヤっとする」を見過ごさず、
「私は何に引っかかってるんだろう?」と向き合う
6. まとめ:自分に気づける人は、相手にも優しくなれる
夫婦関係がうまくいかない原因は、相手ではなく、“自分の無自覚なパターン”にあることが多いものです。
自分を俯瞰して見られるようになると、相手に期待しすぎたり、責めたりする気持ちが自然と落ち着きます。
夫婦関係をよくしたいと思うなら、まずは「自分を観察する」ことから始めてみませんか?
最初は誰もが感情に振り回されたり、自分を客観的に見ることがむずかしいと感じます。
カウンセラーに今の気持ちや過去の出来事、未来への展望など普段人には言いにくいことを話すことで、気持ちが整理され、メタ認知力をやしなうことができます。
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